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秋の羽アリはシロアリ?見分け方と対処法を解説!

「羽アリがいるので見に来てください!」
羽アリが発生するのは春~夏だと思われている方も多いかと思いますが、秋にもこのような問い合わせが来ます。羽アリが発生すると「シロアリかもしれない。」と不安になりますよね。秋に発生した羽アリはシロアリの可能性があるのか?こんな疑問を羽アリの見分け方から種類、対処法まで解説しますので、ぜひ参考にしてください。

秋の羽アリはシロアリ?どこを見たら見分けられる?

羽アリが発生して、まず心配なのは「シロアリかどうか」ではないでしょうか?発生した羽アリがシロアリなのか、クロアリなのかだけでも見分けられたら安心ですよね。まずは、シロアリの羽アリとクロアリの羽アリの違いについて紹介します。

羽アリの見分け方!「羽・触角・体形」が見分けるポイント!

羽アリは、色や大きさだけではシロアリかクロアリか判断することはとても難しいです。シロアリの羽アリにも黒いもの、茶色のものがいますし、大きさも「〇ミリだからシロアリ」とは決められません。シロアリかクロアリか見分けるポイントは「羽・触角・体形」の3点です。

シロアリ

シロアリの羽アリの特徴は以下の通りです。

  • 触角が数珠状
  • 前翅と後翅の大きさがほとんど同じ
    模様が細かい
  • くびれがほとんどなく、寸胴体系

クロアリ

クロアリの羽アリの特徴は以下の通りです。

  • 触角がくの字に曲がっている
  • 前翅が大きく、後翅がちいさい
    模様が大きい
  • 胸部と腹部の間にくびれがある

【秋に発生する羽アリ】ほとんどがクロアリ?シロアリの可能性は?

一般的にシロアリの羽アリが発生するのは春から夏と言われており、秋に頂いた羽アリ発生の問い合わせのほとんどがクロアリです。ですが、その年の気候やお住まいの地域によってはシロアリである可能性も捨てきれないため、点検を行い正しく見分けることが必要です。

一部エリアは要注意!アメリカカンザイシロアリの可能性もある

日本在来のシロアリであるヤマトシロアリとイエシロアリは春~夏に羽アリとなり新たな巣を作るため群飛します。ですが本来北米に生息しているアメリカカンザイシロアリが輸入家具や木材と共に日本に侵入し、一部エリアで生息しています。このアメリカカンザイシロアリの羽アリが発生する時期が8月~10月になります。静岡県、神奈川県の沿岸エリアで発見が増えています。

気候によっては、ヤマトシロアリやイエシロアリの可能性も!?

通常、ヤマトシロアリやイエシロアリが羽アリとなるのは春~夏です。ですが、極稀に秋に羽アリが発生することがあります。湿度が高い状態がつづいていたり、前日よりも急に気温が上昇したりと様々な理由が重なることが原因とされています。極稀ではありますが、秋だからと言ってシロアリではないと断定は出来ません。

羽アリを見つけた時はどうしたらいい?NG行動&正しい対処法

羽アリがシロアリであっても、クロアリであっても一度プロに点検してもらうことをおススメします。シロアリであれば大切なお住まいが食べられてしまっている可能性がありますし、クロアリでも湿度を好むことから雨漏りや水漏れが疑われることがあります。また、クロアリにはシロアリを捕食する種類もいます。羽アリがクロアリだからといって安心はできません。
対処法を誤ってしまうと、被害が拡大してしまうこともあります。NG行動と正しい対処法を紹介しますので、参考にしてみてください。

羽アリを見つけてもやってはいけない!NG行動3選

羽アリを見つけたら驚き、パニックになる方もいらっしゃると思います。「とりあえず殺虫剤」は大間違い。被害が拡大する可能性があります。お住まいを守るために、やってはいけないNG行動を知っていただき少しでも小さい被害で済むようにしましょう。

【NG行動】1.殺虫剤をつかう

殺虫剤をつかうと羽アリが出てこなくなるため、駆除できたと思うでしょう。しかし、木材内部に潜んでいる羽アリやクロアリ、シロアリを完全に駆除できません。もし、シロアリだった場合には完全に駆除しきれなかったシロアリが場所を移動し、新たな場所で食害を起こすため被害が拡大します。

【NG行動】2.燻煙剤・燻蒸剤をつかう

殺虫剤と同じく、部屋の中には羽アリが出てこなくなりますが、木材内部まで駆除はできません。駆除しきれなかったシロアリは木材内部へ移動するため、被害に気付きにくくなります。

【NG行動】3.侵入口をテープで塞ぐ

他の業者やまとめサイトでは侵入口をテープで塞ぎましょうと紹介している場合もありますが、あまりオススメはしません。羽アリの中には光を好むものもいるため、ガムテープなどで塞いでも他の場所から出てくる場合もあります。今ある穴から出れないことで新たな場所に穴を作り出てくる場合もあります。

業者が来るまでの応急処置!正しい処置方法はこれ!

先程はNG行動を紹介しました。NG行動をとる事で被害が拡大してしまうことがあります。では、どうしたら被害を拡大させずに済むのか気になりますよね。あくまで「プロの点検・施工までの応急処置」とはなりますが紹介します。

羽アリを数匹捕まえる

まずはセロテープなどの透明なテープで羽アリを数匹捕まえてください。なぜ捕まえるかというと、一つ目にシロアリかクロアリか判断をする必要があるからです。二つ目に、シロアリだった場合は種類の特定ができる事で駆除方法が変わる場合があるからです。
捕まえた羽アリをつぶさないようにしていただき、点検員へ見せてください。

掃除機で吸い取る

羽アリを確保出来たら、掃除機で吸い取りましょう。羽アリを吸い取った後、掃除機のゴミをそのまま放置してしまうと這い出てくることもあるため、すぐにビニール袋へ入れることがおすすめです。心配な方は、ビニール袋へまとめたゴミへ殺虫剤を撒いておくと安心できます。

残った羽や残骸は粘着テープで取り除く

掃除機で吸い取り切れない羽や残骸がある場合には粘着テープなどで取り除きましょう。この時、もっと羽アリが出てきたら困ると塞がないようにしてください。NG行動でも紹介したように被害が拡大する恐れがあります。数日間様子を見ていただき、羽アリが出ているようであれば掃除機で吸っていただくようお願いします。

まとめ

秋に羽アリが発生した場合、クロアリであることがほとんどです。気候の変化によりシロアリの羽アリ発生時期がずれてきています。極稀ではありますが、ヤマトシロアリやイエシロアリ、一部エリアではアメリカカンザイシロアリが秋に見られることもありますのでご注意ください。

羽アリを見つけたら、まずは捕獲しプロへ連絡して点検を依頼しましょう。シロアリの予防、駆除は季節による最適な時期がありません。「気付いた時、気になった時」が最適な時期です。プロに依頼しても、点検・見積までは無料であることがほとんどですので、安心して点検依頼をしてください。

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